夫(旦那)や妻の浮気相手から慰謝料を取るために準備しておくこと
公開日:
: 最終更新日:2018/02/02:
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慰謝料として結婚相手だけでなく浮気相手にも損害賠償を請求できます
浮気や不倫が原因で離婚することになった場合、夫、もしくは妻に慰謝料を請求できることはご存知だと思います。更に、パートナーの浮気相手からも慰謝料を請求することができるのです。これは「第三者への慰謝料請求」とも言い、意外と知られていない事実です。
この場合の第三者とは、離婚の原因を作った人のことをいい、自分のパートナーと肉体関係を持った浮気相手のことを指します。慰謝料は、結婚相手か浮気相手のどちらかに、またはその両方に請求することができます。
例えば、相手が既婚者と知った上で交際をし、肉体関係を持った事実があれば、慰謝料の請求はできます。しかし、結婚相手が浮気相手に、「自分は独身だ」と嘘をついていたため、結婚していたことを全く知らなかった、という場合には慰謝料を請求しても認められない場合があります。
実際、既婚か独身かを本当に知らなかったかどうかの判断は難しいですよね。ただ、結婚していることを知っていたか、知らなかったということは重要なポイントになるようです。また、夫婦関係が終わっていた時点で、浮気が始まった場合は、浮気相手の存在が離婚原因にはならないため、浮気相手に対して慰謝料を請求しても認められない場合もあるようです。
浮気相手から慰謝料をもらうために確実な不貞行為の証拠が必要
すべての浮気相手から慰謝料を取れるわけではなく、条件があります。
浮気相手に慰謝料を請求できる条件は、
- 不貞行為があったという証拠がある場合
- 浮気や不倫が発覚した時点で、夫婦関係が破たんしていない場合
- 離婚が成立してから3年以内に慰謝料を請求した場合
上記のようにあげられますが、特に、肉体関係があったかが重要な決め手となります。証拠が不十分ですと、裁判ではいい加減な推測とされ、慰謝料の請求が認められないことがあります。
逆に、名誉棄損で浮気相手から訴えられてしまうこともありますので、確実な証拠が必要となるのです。例えば、ラブホテルに入る二人の現場写真やビデオなどは確固たる証拠になりますね。このような不貞行為の証拠を自分で集めるには、限界があります。まして、浮気相手が誰なのか全く知らない場合には、お手上げですよね。
素行調査の依頼は実績のある探偵会社へ。ネットの口コミ評判を鵜呑みにしないで
浮気相手の素行調査は、知名度があり、実績のある有名な探偵会社や興信所に相談して、浮気相手の身元や証拠集めをしてもらうことをお勧めします。裁判で立証する場合にもこのような確実な証拠があれば有利に進められます。
とは言っても、探偵会社の良し悪しを判断するのは難しいものです。ネットで検索すると探偵会社の口コミや口コミランキングや、体験談もいろいろ書かれているので、何を信じどこの探偵に依頼していいものか悩みますよね。
最後に信じられるのは自分の直感だと思うので、勇気を出して大手の探偵会社に直接相談してみるのも手ですよ。探偵会社の電話相談は、24時間体制、相談費用無料なところがほとんどなので、調査費用や調査方法だけでも聞いてみるといいかもしれません。
浮気相手と顔を合わせたくない時は、内容証明郵便で慰謝料を請求できます
浮気相手と話し合える状態でしたら、直接会って慰謝料の金額を決めることができます。しかし、浮気相手と顔を合わせてしまうと怒りがこみ上げ、冷静な態度で話し合いができなくなりますよね。このような場合は、「内容証明郵便」を浮気相手に送付し、慰謝料を請求することも可能です。それでも支払う様子がない場合は、調停を申し立てます。
慰謝料の金額はいくらでも設定できます。しかし、極端に高い金額を請求しても支払われないこともありますし、かえって話し合いがこじれ長引く場合がありますので注意が必要です。浮気相手が支払える金額かどうかを考えて、妥当な金額を決める方が良いでしょう。
話し合いで決まらない場合は、結婚年数や結婚相手または浮気相手の年齢や年収、浮気の期間や頻度、内容により裁判官が判断し慰謝料の金額を決めます。また、パートナーと離婚せずに浮気相手に慰謝料を請求することができます。ただ、慰謝料の金額を少しでも高く請求したい場合は離婚した方が多く支払われるようです。
浮気相手に制裁を加えるための慰謝料請求であるのか、離婚を前提とした慰謝料請求なのか、予め自分の気持ちをきちんと決めておいた方が良さそうです。浮気を繰り返さないためにも、社会的な制裁は必要ですよね。
離婚を前提とした場合は、感情に任せて突っ走るのは非常に危険です。冷静に、知識を蓄えて準備を整えるのが、トラブルなくスムーズに離婚するポイントだと思いました。
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